Garmin(ガーミン)の本気!HRM TRI Heart Rate Monitor(ハートレートモニタ)はすごい!!!

概要

近年注目を集めているトライアスロンは、水泳、自転車ロードレース、マラソンの3競技を続けて行う競技である。 すべての競技を高いレベルで行うために、メニューを考えて効率のよい練習を行うことは、本競技の難しさであり、醍醐味である。本投稿では、練習の際に必須となりつつある心拍計についてその有用性を吟味する。

キーワード:Garmin、心拍計、接地バランス、初期電池は飾り、ランニングダイナミクス

1 背景

実験者が、2016年12月に購入したGarmin Forathlete 735xtjは、当時圧倒的軽さと耐水性、機能面で一世風靡した(と思う)。光学心拍計、みちびきとGLONASSによる自己位置の捕捉、10気圧防水は本製品の良さの氷山の一角でしかない。

本GPSウオッチには、追加のアクセサリーがいくつか存在し、本投稿で紹介する「HRM TRI Heart Rate Monitor」はその一つである。

HRM TRI Heart Rate Monitorを購入することで下記のことができるようになる。

  • 水泳中の心拍情報の取得
  • ランニング時に接地時間、上下動等のランニングダイナミクスの取得

実際に購入し、使用してみた。

2 購入~使用まで

実験者は並行輸入品を購入した。同梱されている説明書は英語表記であるが大したセットアップはないため、並行輸入品で充分である。

セットアップでは以下の3ステップで簡単にできる。

  1. 正常な電池を心拍計に挿入
  2. 胸に巻く
  3. 時計側からセンサの検索を実行

電池は、購入時点でCR2032のボタン電池が標準で入っているが、切れている可能性が高いので要注意である。

これは、購入時に電池と電極間に、絶縁物が入っていないためである。

すぐに使いたい人は、電池も一緒に購入しておくと安心である。Garminのセンサ類はほぼCR2032タイプなので、たくさん買っておいて損はない。

3 使用した感想

実際に様々なシチュエーションで使用した感想を下記に示す。

3.1 マラソンで使用

心拍数

心拍は問題なく測定できる。心臓の鼓動を直で測定するため、時計の光学心拍計より、精度は良さそうである。

接地時間バランス

50/50が理想と言われる接地時間バランスである。終盤にかけて中央からブレが大きくなることが見て取れる。

上下動比

値が小さくなればなるほどいい走り?と言われている。レースを通して特に変化がない。

歩幅(ストライド)

心拍計を胸にまくだけで、歩幅も測定することができる。レース中盤から歩幅が大きくなっているのが見て取れる。本レースでは、ピッチを大きく変動させずに後半にかけてスピードアップしたが、その傾向が歩幅として現れている。

接地時間

本製品は接地時間も測定できる。着用したレースでは、ちょうど20km地点でトイレにいったが、そのころに接地時間が長くなっているので、精度はあると考えられる。

3.2 ジムのトレッドミルで使用

心拍数

室内のトレッドミルで使用した結果である。後半にインターバル練習をしたが、そのときの心拍数がしっかり計測されている。

接地時間バランス

50/50が最高と言われている接地時間バランス。後半、クールダウンで歩いたが、ゆっくり歩くとバランスが崩れるようだ。

上下動比

低いほうが良い走りと言われる上下動比である。インターバル練習後半にかけて、スピードを上がる程いい走りができているようだ。

歩幅(ストライド)

ペースの上げ下げに応じて歩幅が変化していることが見て取れる。

 

接地時間

インターバル練習でペースが上がるほど、接地時間は少なくなるようだ。

3.3 水泳で使用

心拍数

本製品を購入する利点の最たるものが水中での心拍計測機能だ。Garmin Foreathlete 735xtj 及びその後継機 Foreathlete 935は、水中でのアクティビティでは、光学心拍計がオフとなる。水泳練習の疲労管理を行うためには、本製品が必要不可欠となる。

肝心な測定精度は、十分あると考えられる。プールで着用し、ペースに変化をつけて泳いでみたが、ペースの上げ下げに追従して心拍数が変動していることが見て取れる。

3.4 ランニングポッドとの違い

Garminには、似たようなことができるランニングダイナミクスポッドがある。現在、Garmin Foreathlete 735xtj 及びその後継機 Foreathlete 935を購入時に標準でついてくる

実験者購入の心拍ベルト型と比較した際に、手軽に装着可能という点で優れている。

一方、HRM TRI Heart Rate Monitorのランニングダイナミクスポッドにない利点は、①水中で使える点、②しっかりした装着感である。

②に関しては、ランニングダイナミクスポッドはズボンの腰回りに装着することになるが、走行中に激しい走りで飛んで行ってしまわないか心配になる。

一方、心拍ベルト型のHRM TRI Heart Rate Monitorは、抜群のホールド感でずれの心配がない。

しっかりホールドされたくて水陸両用で使いたいトライアスリートは、心拍ベルト型のTRI Heart Rate Monitor、手軽にランニングダイナミクスを測定したい人は、ランニングダイナミクスポッドを選ぶと良い。

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4 まとめ

Garminの「HRM TRI Heart Rate Monitor」を購入し、その性能を確かめた。

本製品は、トライアスロンを嗜むものには絶対におすすめである。Foreathlete 935で本製品を使用した場合、ランニングにおけるパワー計測も可能となる。(ランニングのパワー計測は標準でついてくるランニングダイナミクスポッドで可能であるが)

水陸両用で心拍を測りたいトライアスリートは、是非とも買うことをお勧めする。

 

 

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