概要
エベレスティング、それは狂気のライドチャレンジ。
エベレスティング、それは究極のベーストレーニング。
エベレスティング、それはクライマーの夢。人生の縮図。
これは、登坂に休日を捧げた男の物語である。
キーワード:エベレスティング、ロードバイク、8848m
目次
1 チャレンジ概要
1) 累積標高8,848m(29,029フィート)を記録する。2) ひとつの山(丘)の同じルートを使用する。3) 下りも登りと同じルートを使用する。4) 途中で睡眠を取ってはならない — 1スティントで完遂すること。5) 食事・水分補給・充電の休憩時間は総合タイムに含まれる。6) 登りは毎回必ず頂上へ到達すること。
要は1つの坂を繰り返し往復して、獲得標高8848 [m]を目指すチャレンジである。
2 トライアスリートとしての意義
8848 [m]の獲得標高を達成するには、ある程度の斜度の坂を長距離走らなければならない。
富士ヒルクライムのコースを例にすると走行距離約25 [km]、獲得標高は約1270 [m]のため、7往復することになる。
1270 [m] × 7 = 8890 [m]
1往復で50 [km] × 7 = 350 [km]が本チャレンジを富士ヒルクライムのコースで実施する際の総走行距離となる。
チャレンジ実施場所として選択した登坂によって総走行距離は変動する。所要時間は、強豪レーサーであれば10 [時間]を切る可能性もあるが、市民レーサーであれば丸一日がかりのチャレンジとなる。
本チャレンジはロングディスタンスのトライアスロンで良い記録を出そうと思っているトライアスリートには特に良い練習となることが期待できる。
10時間を超えての運動なので、運動強度としてはL1(喋りながら運動できる程度)で臨むことになる。この強度帯での運動は、持久力の底上げが期待できる。
また、長時間バイクを漕ぐことによるペースコントロールの練習、補給の練習ができる。
精神的な面として、忍耐力が強化され、レース終盤でも折れない心が手に入る。
3 コース選定
麓から頂上まで26回往復すればチャレンジ達成となる。
4 準備
この日は実験者の会社は休みであるが、暦の上では祝日ではないため妻は仕事。
一日がかりのトレーニングを実施するには、この上なく良いタイミングであった。
また、当日の気温は5月にしては少し肌寒く、日中運動するのに適した天気であった。
実験者用エベレスティング実施要領
- 県道37号線(常陸太田側)
の349号線と交わる交差点を起点に高鈴GCまで登る。 - 朝4時に自宅から移動を開始し、日の出とともにチャレンジ開始。
- 補給食、水は必要分をリュックに詰め始点付近に配置。
- 1~2回登るごとに始点で休憩。
この時GPSウォッチも充電する。 - 登坂時は軽量化のためボトルを持たない。
- 終了が夜にもつれる可能性が高いため、
夜間装備をマストとする(ヘッドライト×2、テールライト×2、 自転車本体の反射板添付)。
持参補給食 (計2680kcal)
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- マグオン×4 (120kcal×4=480kcal)
- エネ餅×6 (150kcal×6=900kcal)
- アミノザウルス×4 (120kcal×4=480kcal)
- ソイジョイ×3 (140kcal×3=420kcal)
- ゼビオ購入の謎ゼリー×1 (120kcal)
- バナナ×1 (90kcal)
- 水2L (0kcal)
- アクエリアスの粉×1 (190kcal)
- (朝ごはん)納豆ご飯と水
使用機器
当日使用する機器は、Giant TCR SL2。2013年に購入のロードバイク。
実験者からの愛称は「シャイニング・アンドロメダ」。
多数搭載されたロードバイク用のライトと、広範囲に貼られた反射テープが実験者の命を守る。
5 次回予告
クライマーの偉大なるチャレンジ、エベレスティング。
持ちうる力、テクニック、タクティクス。すべてをこの挑戦に捧げる。
来る2023年5月1日。曙の空の下、クライマーたる威信をかけて実験者は最初のペダルを踏む。
次回 「実験者敗北」
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