概要
ランナーやトライアスリートにとって、いかに効果的に楽しくランニングの練習を行うかは重要な課題の一つである。
疾走とジョグを繰り返しすインターバルや、徐々にペースを上げていくビルドアップ走は心肺機能への負荷を高める効果的な練習である。
しかし、これらの練習は決まった走行コースで行う場合が多く、無味乾燥な練習となってしまうことも多い。
本投稿では、野山などの不整地で長い距離走るクロスカントリー・トレーニングについて実験を行い、その有用性について議論する。
キーワード:皿倉山、クロスカントリー、山ガール、北九州
1 クロスカントリー・トレーニング
クロスカントリー・トレーニングは野山などの不整地で行うトレーニングである。
実験は北九州の皿倉山で行った。
2 実験
皿倉山は、北九州の標高600 [m]超えの山であり、夜景スポットである。新日本三大夜景の一つであり、北九州工業地帯(近年の教科書では北九州工業地域とも表記される)の一郭である洞海湾を一望することができる。
山頂まで舗装路が続いていることから、車でのアクセスは容易である。
また、麓から山頂まではロープウェイが通っておりお金を払えば楽に山頂に到達することができる。
今回はこれらのルートを用いず、登山道を利用しジョギングを行う。
ここで、今回利用する登山道(煌彩の森コース)は、片道約5 [km]の距離である。
皿倉山の登山道の詳細については、皿倉山ビジターセンターのホームページを参照されたい。
皿倉山ビジターセンター 帆柱の紹介 公園マップ(ルート紹介)
3 実験結果
- 非常にハードなトレーニングとなり、充実感を味わうことができた。
- 冒険をしている感じが非常に楽しかった。
- 軽く筋肉痛になった。
- 靴と足が泥で汚れた。
- 道行く人々とふれあいができた。
4 皿倉山でのクロスカントリー・トレーニングの意義について
①心肺機能、筋肉に高負荷
上りでは心臓がはちきれんばかりの急坂やフラットな道などとにかく起伏に富んでいるため、心肺機能に高負荷をかけることができる。
また、下りでは体全体の筋肉に負荷を与えながら走ることができる。
このとき、舗装路とは違い柔らかい地面となるので故障しにくくなる。
②集中力アップ
皿倉山でのトレーニングの場合、地面は岩がたくさんあることが多く集中してないと滑って危ない。
滑って崖に落ちた場合洒落にならない怪我をしてしまう。
転じて、練習するだけで集中力が鍛えられるといえる。
③自然とのふれあい
コースには水辺がしばしばあり、水を浴びてリフレッシュすることができる。
しかし、水辺では土が泥のようになり、靴及び足が汚れるため新品の靴はおすすめできない。
また、木々により日差しが遮られ、涼しげにトレーニングを行うことができるといった利点がある。
④人とのふれあい
登山道では多くの登山者がいるため、必然的にあいさつのする機会が多くなる。
そのため、人としゃべるのが苦手な人は、脱コミュ症の打開策となりうる。
また、ごく少数ではあるが山ガール(山おばちゃん?)の存在も確認できた。
山によって鍛えられ、精錬された彼女たちはなんとも言えない魅力がある気がした。
5 評価
以下に皿倉山でのクロスカントリーについて評価を行った結果を示す。
項目 | 評価 |
---|---|
心肺機能への負荷 | ☆☆☆☆☆ |
筋肉への負荷 | ☆☆☆☆☆ |
時間効率 | ☆☆ |
安全性 | ☆☆☆ |
楽しさ | ☆☆☆☆☆ |
出会える度 | ☆☆ |
5 まとめ
クロスカントリートレーニングを行った。
いい練習になった。